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「商売は菩薩の業」



2006年の数字によりますと、滋賀県は、人口千人当たりの仏教系のお寺の数は日本一です。

仏教系だけでなく、全宗教の団体数も、人口千人当たりで見ますと、福井県に次いで第2位です。

仏教系だけで見れば滋賀県は断トツの1位です。

つまり、それは、当時から浄土真宗が極めて多かったからでしょうが、これは初代、伊藤忠兵衛が、社会全体やあるいは周辺の家族等が南無阿弥陀仏というものを唱えるのを聞き、それがそうとう小さいころから彼の血と肉になっていったからではないでしょうか。

ここから、私は、忠兵衛の行ったお布施は、少なくともマックス・ウエーバーの言う精神的な禁欲と抑制、残ったお金を寄付する、あるいは財団を作ることに極めて似かよっていると考えるわけです。


忠兵衛が、近江商人に共有の精神を表現した「商売は菩薩の業、商売道の尊さは、売り買い何れをも益し、世の不足をうずめ、御仏の心にかなうもの」という言葉は、まさにいままで私が申し上げたようなことです。

ここには謙虚と禁欲の精神があります。

日本ではしばしば「道」という言葉を使います。

これは、「術」を極めるのに心を伴うことが必要だからです。

武術であれば武道です。剣術であれば剣道になるでしょう。

柔術は柔道になります。お茶は茶道になり、花は華道になり、そして、商売は商売道になる。

これはただ単なる術ではなく、心というものが伴う。

商売道というのは単なる商売ではない、心をなくして商売はないということであります。

従って、近江商人の精神では、まさに商売そのものが商売道の精神である、と私は言えると思います。


講演録【「滋賀大学名誉博士」称号授与記念】
「商売道の精神と倫理」丹羽宇一郎

http://www.biwako.shiga-u.ac.jp/eml/Ronso/385/niwa.pdf


ゆたか

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2012/05/23(Wed) 08:34:55 |  まとめwoネタ速neo
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