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(ロ)投機的な仕入れの排斥


家業発展の秘訣である「商魂」という言葉を構成している「商才」とは、

目先をきかし、やりくりの工夫をこらし、商機を見極める才能であり、

この才能なくしては、いかに勤勉にしても、見当がはずれ、

いかに倹約をしても、富をつくるとは限らない。



しかし真の商才とは、悪辣(あくらつ)なことは許さないのである。

たとえば、商才があるということは、その商法が暴利を

むさぼったり、あるいは詐欺的なものであってはならない

のである。



筋なき金儲けはあさましく、「さても好かぬ男」のすることである。

さらに、あまりにも冒険的な商法は、「山師」といわれ、「大欲」として

堅く禁止し、商才の意味からも排斥すべきものである。


すなわち、堅実な商法を第一とし、投機的であったり、危険性の

ある商法はすべて禁止せらるべきものである。


外与商店の場合は、「追作法」において、投機的仕入買を厳しく

禁じている。

さらに「心得書」においても、思惑買いの商法を禁じ、買い持ちを

厳しく戒めている。

ただし、買人がなく品物がなく品物が安く、仕入先の元方が難儀

しているような場合は、元方を助け、融通する意味で見込みの

ある商品を選択してできるだけ買い入れるように取り計らうべきで

あると規程している。


八代仁商店の場合は「定〆」において、「諸相場事」を堅く禁止

している。

西川ふとん点の場合も、投機的商法を排斥し、堅実な商法、

実体なる取引を行なうよう規程しているのである。




【悪辣】情け容赦もなく、たちが悪いこと。あくどいこと。

【さても】
[感]なんとまあ。さてさて。「―みごとな花だ」
[副]そうであっても。そのままでも。「



「京都商人の商魂について」-足立政男より



ゆたか


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2012/06/11(Mon) 15:58:37 |  まとめwoネタ速neo
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