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(リ)牛のよだれ式商法


「商売は牛のよだれ」といわれているが、気短であってはならない。

随分、気長くして、客人に接しては、愛想よく笑顔で以って

もてなすことが大切であり、

これが京都商人の特徴でも有る。


「京都には都乙女の商人多く、いわばね値段、何程と聞いて、

半値段つけても、怒る心無く、今少しお買いなされて

とあるゆえ、少し付け上げる。

夫では売れませぬ、もう少しと今に負ける様言いて、

とどの仕舞は、始めの値より少し計り引きて売ることなり、


買手後にて、根に負けて思わず高く買うなり、

これ土地の風儀にて、物事、和らかに気長き風なり」


これは京都商人の「牛のよだれ式商法」を

うまく説明している。


大阪商人の場合は、「一口商い」といわれて、

非常に異なった独特の商法がある。


「大阪はまた一流あって、気短く、値段の付けよう

違えば、直にそんな値ならばこっちへ

買います余所にあるか尋ねてござれ、

などと、愛想なくつかふどを云うを

土地の風儀とせり、

また、買人もそうすげなく、ぽんぽんと言う処は

品物がよいか、値段が安いか、

口銭薄ければ、あのように口立派に言うと心得、

得心して買いて、帰るなり、

諸事の掛け合いその如し、

よりて一口商ひとて、大阪の慣わせとする。

江戸の商人と比べれば

大阪の商人は物言いつかうどに存在なり

あまり丁寧にいう者は、掛け値ありと云われる」

京都商人のもっている商法が、いかに和らかであり、

悠長であるかは以上の比較によって明らかにされる。


それというのも、武家であるとか、

宮中にいる大臣方という身分の高い人が客人となって

こられるところから余りぞんざいな言葉をつかうと

失礼になる。


それでは、何時とはなしに丁寧な言葉で物を売るように

なったのである。




「京都商人の商魂について」-足立政男より


ゆたか
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