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第二 保守的経営と進歩的経営


京都商人の家業経営における特質には極めて

保守的な経営面と進歩的な経営面が

同時に同居しているのが見られる。



1.保守的経営方針


これは先例墨守(ぼくしゅ:自己の習慣や主張などを、

かたく守って変えないこと)、

新儀(しんぎ:従来はみられなかった様相 )拒否の経営方針であらる。

しきたりを尊重し、積極的競争を抑え、

新販路、新取引の開拓に極めて保守的で、

伝統を尊重し、のれんの内側で暮らすといった

経営法である。


京都商人は他国の商人に比べて特に、

この保守的な特質を持っているといえよう。

木村家の「定」は、新規の得意先開拓は極めて厳重であり、

古参の出入仲間から出入無用の進言があり、

許可がなければ出入をしないことにしていた。



安田多七商店の店規では、取引が特定の店との間で

あまりにも膨大な金額なると相手の危険を

そのまま自分の店が引きかぶることにある

といった危険性を未然に防ぐ配慮が規定されている。


また、のれんを守り、家業の新規開拓の排斥を規定して、

極めて保守的な経営方針の面を打ちだしている。




2.進歩的経営方針


「分を超えず」「分を下らず」生きる。

すなわち身の程を知って、分相応の生活を規範とし、

家業を大切にし、転業を嫌い、商売替えを忌む気風が生まれ、

相変わらずが理想となり、「相かわりませず」と言うのが

日常の挨拶になった老舗の経営方針の中にあって、

進歩的な経営方針が全く見当たらないかというと、

そうでもない。


常に創意を求め、工夫が要求され、時に処して、

応変の進歩的な方針が積極的に求められたのである。




「京都商人の商魂について」-足立政男より


ゆたか

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