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京都における老舗の商法(まとめ)


・家業発展の秘訣は、商才、信用、職分、倹約、団結、遵法と整理される。

・「信用のある商人」は、「商魂のある商人」である。

・商魂とは、商い上手の魂(たましい)ということである。

・商魂は商人にとって、絶対不可欠の要素である。

・商魂のある商人は栄え、商魂のない商人は滅びるのである。

・商才とは「商い上手な才能」である。

・算盤に合うか、合わぬか、算用に長けている事。

・商売に油断なく、商機を見ることに機敏である事。

・商売のコツを研究し、工夫し、創造性に富んだ進歩と向上性をもっている事。

・商取引を厳格にし、細心の注意を払ってわる商品、わる銀をつかまない事。

・算用とは計算である。商人は一にも算用、二にも算用である。

・利発であること、商売に賢明であること。

・目先をきかし、やりくりの工夫をこらし、商機をみきわめよ。

・商才なくしては、いかに勤勉にしても、見当がはずれ、富をつくるとは限らない。

・智恵、才覚という自己の力で稼ぎ出してこそ、金持ちになりうる。

・良質の品を、低廉な値段で仕入れる機会を逃がさずにつかむ。

・お客が必ず入用になる品ばかりをよくよく選んで買い入れること。

・無理なく得意先が喜んで買い取ってくれるものを用意すること。

・値段が高い時期を失わないように売り払うこと。

・無用の品は決して買い持ちしてはならない。

・真の商才とは、悪辣(あくらつ)なことは許さない。

・暴利をむさぼったり、あるいは詐欺的なものであってはならない。

・堅実な商法を第一とし、投機的であったり、危険性のある商法はすべて禁止される。

・商人が売利を得ることは商人の道であり、武士が俸禄を得て主君に仕えるのと同じである。

・売利を得るは商人の道なり。

・利潤を得ることは商人の道であり、商人は利をとることによってのみ成り立っていく。

・商人は営利によって職分を全うし得るとし、利を受けずしては家業が勉とまらない。

・利を受けずは、かえって「天下の法破り」である。

・商人の禄は、売買の利。

・商機を逸しない、売却の時節を逃さぬようにし、買客を逃がさない。

・来客は丁寧に扱い、押し売りがましき不都合があってはならない

・諸人望取の時節を商機ととらえ、決して売り惜しみをしないで売ること。

・売値はその時節の相場に応じ、相場しだいで売る。

・買客を逃がさない。これは商人にとって肝要中の肝要である。

・良い得意を見つけたら決して逃さないよう商売に励むべし

・世間が望むときに、売る惜しみ、品物の流通を不便利にすることは、天理に背き、かつ家風に背く。

・売って後に悔やむの商法が、無事長久のもとである。

・家の作法に相違せぬよう、一時の名聞に迷わないようにし、自利他利の道義を貫いて、家業永世の商法を堅持せよ。

・確実なものを廉価にて販売し、自他の利益を図るべし。

・真の商人は、先方も立ち、我も立つことを思うなり。

・商人は福を得、天下の人は心休められるならば、商人は、「天下のおんたから」と称される。

・自他を安楽にするには天下泰平を毎々に祈るということ。

・無理のない天理にかなった商法であること。

・売買ともに天性の成行きにしたがった駆け引きを行なう。

・商取引の道は自然天性にして、天地宇宙の正常な運行と同様。

・なんの無理もなく、不自然も無い公正なものでなければならない。

・商人は諸国の物を売買し、流通を計って人の用に応じ、そのなかで自然に利益を得て自分を養うていく。

・自分だけのことを考えずに、く天下の御用を勤めると考えるべし。

・公正な取引をしてこそ、売り手も買手も得心して、取引の当事者が互いに和合する。

・私欲に負けないこと、無理をしないことが商人として成功する道である。

・売手、買手に愛せられ、も集まれば財も集まることとなる理である。

・無理非道なくして金銀の集まるは、天下定りの事業なり。

・利欲のワナにかかる人は、利の利たることを知って、利の損なることを知らず。

・神仏の加護・恩恵をおもひ、御法度をかたく守り、正直に家業につとめるべし。

・日常生活においても積善正直の生活態度をし、商人道徳の育成に努力すべし。

・商売の利も取るべき程とるを非道とはいひませぬ」

・とるべき程の利を取るを欲とは言いませぬ」

・正等な利潤を取ることはむしろ商人の正直である。

・商業社会のおいて、利潤が生じるのは当然のことである。

・貨殖のみ心が向かうときは、えてして貪欲におちいって道義を踏み外す。

・欲深きものは皆身上もたざるもの。

・正当な利潤は大いに拡大、追求すべきである

・値打ちのあるものは、それ相当の利益で、儲けておかないと、値段の引き下げや、損失物が出た場合の埋め合わせが出来ない。

・「商売は牛のよだれ」、気短であってはならない。

・「商は笑なり」の言葉に通じ、愛想よく、愛敬の笑顔で、得意に接し、お得意を大事にする。

・顧客に接するには愛敬、親切、気長く、和らかに、決して不快な気持ちを持たさないよう

・切れ一寸の商いでも、得意様は我が主人であり、自分を養い育ててくれる親に相当する。

・誂物は、約束の日限を間違えぬようにする。

・お頼みくださったお得い様の気に入る商品を作る。

・商取引はすべて公正に行なわれるべきである。

・あくまで一対一で万人対等の自由な立場に立たなければならない。

・商売の世界は波乱万丈、浮沈の歯が強いのが常である。

・天災地変、周期的な経済恐慌、支配者からの収奪と圧迫、同業者間の競争等々実に厳しい試練がある。

・商人たるものは、いかなる難局にもたじろがず、冷静に事を処理する根性をもつ。

・眼前の損得に一喜一憂するようであってはならない。

・平生から事変に対処できるように心の準備が大切である。

・商人は「人間万事塞翁が馬」といった考えをもつべし。

・綿密な計算のもとで、一朝事あるときは、淡々としてすべてを諦めなければならない。

・執拗は好かぬ男のすることで商人の理想ではない。

・しきたりを尊重し、新規の得意先開拓は極めて厳重であれ。

・取引が特定の店との間であまりにも膨大になると、相手の危険が自分の危険となる。

・「分を超えず」「分を下らず」生きる。

・常に創意を求め、工夫が要求され、時に処して、応変の進歩的であれ。


「京都商人の商魂について」-足立政男より



ゆたか
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