FC2ブログ
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
「人を動かす」パート1 人を動かす三原則


3.相手の立場に身を置く(5)




他人の立場に身を置き、その心のなかに欲求を起させるということは、相手をうまくあやつってこちらの利益にはなるが先方には損になることをやらせることでは決してない。


双方が利益を得なければうそである。

先に紹介した手紙を書く側と受け取る側の双方が、その手紙の提案を実行することで利益を受ける。

大学でむずかしいラテン語や微積分をやった人たちでも、自分自身の心の働きについては、まるで知らないことが多い。



ある受講者のひとりが、仲間を勧誘してバスケット・ボールをやらせようとしていた。

彼は、皆に向かって、こういった-

「皆にバスケット・ボールをやってもらいたいんだ。

僕はバスケット・ボールが好きで、何回か体育館へ出かけて行ってみたが、いつも人数が足りなくてゲームがやれないんだ。

この前など、二、三人しかいなくて、ボールの投げ合いをやってるうちに、ボールを当てられて、ひどい目にあった。

あしたの晩は、諸君、ぜひ来てくれたまえ。僕は、バスケット・ボールがやりたくてしかたがないんだ」。

彼は、相手がやりたくなるようなことは、何もいわなかったわけだ。



だれも行かないような体育館には、だれだって行きたくないにきまっている。

彼がいくらやりたくても、そんなことは、こちらの知ったことではない。

それにわざわざ出かけて行って、ボールを当てられてひどい目にあうのは、まっぴらだ。

もっとほかにいいようもあったはずだ。


バスケット・ボールをやればどういう利益があるか、それをなぜいわなかったのだろう。

元気が出るとか、食欲が旺盛になるとか、頭がすっきりするとか、とてもおもしろいとか、利益はいくらでもあるはずだ。



「まず相手の心のなかに強い欲求を起させること。これをやれる人は、万人の支持を得ることに成功し、やれない人は、ひとりの支持者を得ることにも失敗する」。


D・カーネギー「人を動かす」より



ゆたか

スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。