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人に好かれる6原則


2.人の名前を覚える



ジム少年には、学校に通うひまがなかった。しかし、この少年は、アイルランド人独特の快活さを持っていて皆に好かれ、やがて政界に進出した。

彼は、人の名前を覚える不思議な能力を発揮しはじめた。


「あなたは、一万人の名前を覚えておられると聞いていますが……」。わたしが答えると、彼はそれを訂正した。「いや、五万人です」。


人間は他人の名前などいっこうに気にとめないが、自分の名前になると大いに関心を持つものだということを、ジムは早くから知っていた。

自分の名前を覚えていて、それを呼んでくれるということは、まことに気分のいいもので、つまらぬお世辞よりもよほど効果がある。

逆に、相手の名を忘れたり、まちがえて書いたりすると、やっかいなことが起る。



人の名前は、なかなか覚えにくいものだ。

たいていの人は、覚える努力もしないでそのまま忘れるか、ニックネームで間にあわせたりする。


彼に会う日は、出かける前に名前をくりかえしとなえて練習した。

「こんにちは、ニコデムス・パパドゥーロスさん」とフル・ネームであいさつしたときの彼のおどろきようといったらなかった。



アンドルー・カーネギーの成功の秘訣は何か?

カーネギーは鉄鋼王と呼ばれているが、本人は製鋼のことなどほとんど知らなかった。

鉄鋼王よりもはるかによく鉄鋼のことを知っている数百名の人を使っていたのだ。

しかし、彼は人のあつかい方を知っていた。それが、彼を富豪にしたのである。

彼は、子供のころから、人を組織し、統率する才能を示していた。


十歳のときには、すでに人間というものは自己の名前になみなみならぬ関心を持つことを発見しており、この発見を利用して他人の協力をえた。


スコットランドにいた少年時代の話だが、ある日、彼は、ウサギをつかまえた。

ところが、そのウサギは腹に子を持っていて、まもなくたくさんの子ウサギが小屋にいっぱいになった。

すると、えさが足りない。

だが、彼にはすばらしい考えがあった。

近所の子供たちに、ウサギのえさになる草をたくさん取ってきたら、その子の名を、子ウサギにつけるといったのである。

この計画はみごとに当った。

カーネギーはそのときのことを決して忘れなかった。

後年、この心理を事業に応用して、彼は巨万の富をなしたのだ。



友だちや取引き関係者の名を尊重するのが、カーネギーの成功の秘訣のひとつだった。

カーネギーは自分のもとで働いている多数の労働者たちの名前を覚えていることを誇りにしていた。



つめたい会社をあたたかくするには、ひとつの方法がある。人の名前を覚えることだ。


スチュワーデスのキャレンは、乗客の名前をすばやく覚え、その名で乗客に呼びかけることにしていた。

その結果、おびただしい讃辞が直接本人あて、また、航空会社あてに寄せられた。



人間は自分の名に非常な誇りを持っているもので、何とかそれを後世に残そうとする。

王侯貴族のあいだでは、芸術家、音楽家、作家たちを援助して、その作品を自分に“ささげ”させるならわしがあった。

図書館や博物館の豪華なコレクションのうちには、自分の名前を世間から忘れられたくない人たちの寄贈によるものが多い。


大学のキャンパスには、個人の名をつけた建物がよくあるが、この人たちは自分の名前を記録してもらうために多額の寄付をした場合が多い。

たいていの人は、他人の名前をあまりよく覚えないものだ。

いそがしくて、覚えるひまがないというのが、その理由である。



フランクリン・ルーズヴェルトは、人に好かれるいちばん簡単で、しかもいちばんたいせつな方法は、相手の名前を覚え、相手に重要語を持たせることだということを知っていた。

それを知っている人が、世のなかに何人いるだろうか?


初対面の人に紹介され、二、三分間しゃべり、さて、さようならをするときになって、相手の名を思い出せない場合がよくあるものだ。


「有権者の名前を覚えること-それが、政治的手腕というものである。それを忘れることは、すなわち、忘れられることである」-これは、政治家の学ぶべき第一課である。


ナポレオン三世は、政務多忙にもかかわらず、紹介されたことのある人の名は全部覚えていると、公言していた。

彼の用いた方法。相手の名前がはっきり間きとれない場合には、「すみませんが、もう一度いってください」とたのむ。

もし、それがよほどかわった名前なら、「どう書きますか」とたずねる。

相手と話しているうちに、何回となく相手の名をくりかえし、相手の顔や表情、姿などといっしょに、頭のなかに入れてしまうように努める。

もし、相手が重要な人物なら、さらに苦心をかさねる。

自分ひとりになると、さっそくメモに相手の名を書き、それを見つめて精神を集申し、しっかり覚えこんでしまうと、そのメモを破り捨てる。

こうして日と耳と、両方を動員して覚えこむのである。

これは、なかなか時間のかかる方法だ。

エマーソンの言によると、「良い習慣は、わずかな犠牲を積みかさねることによってつくられる」ものなのである。


名前は、当人にとって、もっとも快い、もっともたいせつなひびきを持つことばであることを忘れない。



D.カーネギー

人を動かすより


ゆたか
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